元々の爪が綺麗なのを、まだ見たことがなかっただけ
爪が割れてしまう原因について色々お話ししていますが、爪はラッキーなことに生え変わるものですから大丈夫です。爪が割れても、綺麗に伸ばしていきましょう。
爪が割れる対策も色々お話ししていますが、遺伝子で作られた爪質を変えることはできません。
ですが、ネイルケア(爪のお手入れ)を行うことはできます。どうしても爪が割れてしまう場合には、爪を補強します。
ただし、この爪補強には条件があります。
それは「爪を傷めない」ことです。
爪は死んだ細胞
爪は死んだ細胞(爪根元部分は生きています)ですので、指から出ている爪端(フリーエッジ)を削っても痛くはありません。しかし爪の表面を削ると、爪は薄くなります。薄くなると爪は脆く割れやすくなります。
私の爪も“元々薄い割れやすい爪”
ネイルの仕事をするまでは爪は伸びないものだと思っていました。自分の爪がそうなので、そんなものだと思っていたんですね。爪を綺麗に伸ばしている女性を見ると、爪が伸びる体質の人もいるんだなあ程度の感覚。すぐ割れてしまうマイネイルが“普通の爪”だと思っていたのです。
その後、私はネイルテクニックを学びネイルケアを体験します。ベースコートを塗り、カラーポリッシュを二度塗りし、仕上げにトップコートを塗る、最初はこれを繰り返していました。そうすると、今まで伸びたことのない爪がきれいに伸びました。これには相当驚きました。
・・・しかし喜んだのも束の間です。
その後、スカルプチャーネイルやジェルネイルを自分の爪にも施すようになると、爪の状況は一変。すっかり以前の割れやすい爪以上に、“超ボロボロ状態”になってしまったのです。
しかし、ネイルという職業上いつも爪を綺麗にしていなければいけないため、当時はボロボロの爪を隠すためにジェルネイルをしていました。(スカルプチャーネイルは体質的に全くだめでした)
ジェルネイルアレルギーになった
その数年後、私はジェルネイルアレルギーになってしまいます。手がかゆくて水泡ができて皮膚科に行っても治らず、ジェルネイルを使用しているうちは、何をしてもだめでした。毎日毎晩かゆみが辛い日々が続きます。
そのうちお客様にも私と同じようにアレルギー症状が出てしまい、大好きな仕事に、段々疑問が沸いてきたのもその頃です。
爪を綺麗にして差し上げる職業に就いたのになぜ、お客様の爪が傷んでいくのを見なければいけないのか・・・その疑問が払拭されることはありませんでした。
元々弱い爪に、負担のかかる施術をしてはいけない
私は「元々弱い爪に、負担のかかる施術をしてはいけない」と考えています。
本来の爪補強は、爪を保護するためにあります。爪は本当に様々な形や爪質をしていますが、大抵は自分で思っている以上に綺麗です。
爪にコンプレックスをお持ちのみなさまは、疑問に思われるかもしれませんが、ただ知らないだけのケースが殆どです。
ネイルサロンへお越しのお客様は、これが本当に私の爪?と驚かれる方が後を絶ちません。それは“グラスネイルで綺麗にした” わけではないのです。
元々のご自身の爪が綺麗なのを、まだ見たことがなかっただけなのです。
もっとBefore&After画像を見たい方は、ダメージネイルは美しく生まれ変わりますをご覧ください。